鎌倉彫 No.3

さて、鎌倉彫の成果をみなさんに公表します。3日がかりで製作しなんと「うるし(合成ですが)」を塗った仕様でのお披露目です。

とうとうやりました。できばえには満足してませんが、その完成した達成感に一種人間の神秘を感じます。その一部始終を奇跡的に画像に収めることが出来ました。

では、そのドキュメンタリーです。





まず、材料の木「桂」にイラストを書いて、彫刻刀でざっくり輪郭を彫ってゆきます。左上にひょうたんがありますが、初めはひょうたんの箸置きを作ろうと思ってたんです。

しかし鎌倉彫だったらそれらしいものをということで、写真のように変更しました。










次に、外郭を削って形にしてゆきました。本当は、のこぎりなどでカットしてゆけば早かったのでしょうが、そんな道具は家に無いので、大変でしたが彫刻刀でほじくってゆきました。これが型の凝る作業でもうやりたくありません。ちゃんとのこぎりを買ってこようと思って瞬間です。












丁寧に丁寧に半立体の造詣に仕上げている、私です。










ほぼ立体的に彫れた物を、サンドペーバーで丹念に削ってゆきます。これも細かいところに紙やすりが入っていかず苦労しました。

でも、形になってきたでしょ?

初日の作業は、ここまでにしまして、明日ホームセンターへ行ってニスを買ってこようと思っていました。




で、次の日早速ドイトへ行ってニス売り場へ行くと、目に付いてたのは、合成の漆。ここまできたなら、漆にチャレンジでしょう!と気分は高まって漆の作業に必要な余計なものまで買ってしまいました。ピラニア歯ののこぎりや表面を整えるコンパウンドやもっと細かく彫れる彫刻刀など。結局一万円近くお金を落としてきました。

まずは、下地に黒の漆を塗って5時間乾かしさらに、黒の上塗り。本当は、「との粉」と呼ばれる下処理をしなくてはいけないそうなのですが、面倒なのでその材料は買っていません。

この黒の乾燥に半日おくことということで、この日はこれでやめました。







そして今日。完全に乾いた黒塗りは、初めて鎌倉朱に染まる日を待っていました。この朱はちょっと暗い朱でいかにも漆です。という色です。
さらに12時間乾燥させ、朱の漆を塗った表面を軽く削るため、コンパウンドを使いかるーくこすりながら、整えてゆきました。

ようやく長い時間をかけて出来上がったのが、したの写真です。

そうです。このプレートはペンたてにするため作ったものです。漆がダレてツユだくになっているところは有りますが、初めてにしてはよく出来たほうだと思っていますのでやってよかったです。鎌倉彫りセンターのおばさんが嘲笑の目で見ていたを今も思い出します。ありがとうおばさん。あなたのおかげで私はここまで成長することが出来ました。



これから、鎌倉彫の精神をみなさんに伝道してゆけるよう精進します。彫りまくり、プレゼントしてもおかしくない程度までが、当面の目標です。


誰ですか!またすぐに飽きちゃうって噂しているのは?

コメント

早起き三太郎 さんの投稿…
俺は3番の写真の様に彫っていたら滑って、指の先に丸刀を根元まで刺した事が有るので注意です。

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