徒然草
昔、高校の国語の先生が「日本の文豪で3人上げるとしたら、吉田兼好、井原西鶴、夏目漱石」と言ったのを突然思い出し、徒然草の口語訳を読み返してみた。吉田兼好は14世紀(鎌倉時代)の随筆家。吉田兼好が現代に生きていたら、優れたブロガーになっていただろう。
さて、その吉田兼好の徒然草の中でも、42歳の私の心に突き刺さる文章を2つ上げてみた。
---7段---
およそ人ほど長い命を持っているものはない。カゲロウは夕方を待たずして命を終え、セミだって春・秋の季節を知らないで死んでゆく。人は必ずいつかは死ぬ。そういう定めがあるならば、この世の中に醜い老い姿をさらして生き続け、一体何になろうというのか?命長くなれば、恥も多くなる。長生きしたとしても、40歳にならないくらいで死んでいくのが望ましい。
---113段---
40歳を過ぎた人が、人前で男の話、女の話、人の身の上話など、隠微な話題を喋り散らし、おもしろがっているのは、とても恥ずかしくて聞いていられない。おおよそ聞きにくく、見苦しいのは、老人が若人の中にまじって、若人の興味を惹こうとして、一生懸命話している姿で、とても見てられない。
けっ結論。私は腹を切って死ぬべきである!
コメント
私も今、現在まだ生き恥をさらしております。
しかし、願わくば今しばらくの猶予をいただいてもうすこし恥をまき散らしたいと思います。