強運

 7/7の七夕は、栃木県の那須高原、噴煙のぼる茶臼岳へ。

 朝は6時に家を出てさほど混んでいない東北道をすいすい順調にドライブ。
 途中、佐野インターでは梅雨明けらしい青空に、ツバメが胸を張って初夏を知らせてくれていました。
 那須インターを降りると、避暑地那須高原がお出迎え。
 バブルの頃の名残があちらこちら。「激安!中古別荘」、「温泉付き住宅」などの看板があちらこちら。街道沿いはもちろん死んだ街ではないけれど、そのさみしさは20年前の街だなぁとお茶をすすりました。

 そんな市街地を通り過ぎて、山道へ突入。途中「恋人の聖地」という見晴し台でこれから登る茶臼岳を一望。眼下には市街地が平たく広がっています。この写真を見て分かる通り、宇都宮辺りから雲が覆い被さってきてとうとう雨が降ってきたんです。なんとか、この見晴し台に着いたときはやんでいましたが、今にも泣き出しそうな空模様。
さあ、駐車場についてから登山靴にはきかえて、いざ!勾配は緩いのですが雨と気温のせいでむせるような湿気。汗がとまりません。草木もぬれてなんと綺麗な緑でしょう。心が浮かれてオペラでも歌いたくなります。
 このうっそうとした緑の山道を通り過ぎると、高い木がほとんどない岩の道が広がります。ただ、緑のじゅうたんが斜面をおおっているのでなんも言えぬ見事さです。



 その山の斜面を30分ほど歩いていると、あたりの雲は正面の山頂付近から湧き出るように空を暗くしてきました。これはまずいのでは。

あとちょっとで中腹の山小屋(避難小屋と書いてあります)に到着できるので早足で向かいます。


 既に雨を避ける人々でいっぱいの山小屋は外国人就労者のタコ部屋と化していました。
 到着時ゲリラ豪雨と同等な激しさと10メートル先はほとんど見えない濃霧で少々恐怖を感じたけれど、ほんの15分であたりの雲は山頂を通り過ぎ、下界に降りていきました。

到着時ゲリラ豪雨と同等な激しさと10メートル先はほとんど見えない濃霧で少々恐怖を感じたけれど、ほんの15分であたりの雲は山頂を通り過ぎ、下界に降りていきました。

ここまで苦労して登ってきたんだからと多少の雨は無視して山頂へ再度チャレンジ。岩がゴロゴロした坂道を慎重に1時間ほど登るとそこは素晴らしい景色。さっきまで激し雨を降らせていた雨雲はご覧のように遠く彼方へ。





なんという強運!



山頂に着いて、山を制覇した喜びを「小説」「詩」「俳句」、はたまた「能」「演劇」、さらには「絵画」「水墨画」「書道」などどれで表現しようか悩んでいる私がそこにいます。
そうそう、今回「茶臼岳」を選んだ理由は、「茶臼岳」の山頂がお椀の形になっていて、私の趣味の「陶芸」に役立てられると思ったから。


 山頂へ着いたら、違いの分かるコーヒーを一服。しっかりお湯を沸騰させ、紙パックに注いでドリップして香りを楽しむ。

雨が降っていたらこんなことできなかったんだ。そう思うと、




おれってやっぱり強運!




 下山途中(写真では分かりづらいですが)噴煙が吹き出しているところがあって、そこをどうしても激写したかったため、危険を承知で中央の白い粘土質の土の上を横切りました。

 じつはその白い土は噴煙から出ている硫黄成分がしみ出したものだったんです。

 とってもヌルヌルしていてスカッとこけそうになったんですが、運動神経抜群の私は左手を付き、滑落死したかもしれない自分を救ったのです。






 おかげで私の左手首は重傷を負いましたが、命だけは助かりました。やっぱりオレは・・・




オレの強運は神の領域!!!



コメント

早起き三太郎 さんの投稿…
深見東州先生!!

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