「盛」

この益子焼の作品は、いつの時代の誰の手によるものであろうか?

最近作られた様に見えるが、名のある作家が50年100年前に作ったようにも見える。

裏底を眺めると「盛」文字が刻んであった。









持ち手は指をとおすと、その作り手の心が伝わってくる。

「子供の頃から使ってると錯覚するほど、この持ち手は指に馴染むんですよ」実際にこのカップを使っている40代男性はにこやかに答えてくれた。

「このカップには、なぜか日本茶が一番合うんですよ」その男性はさらに言った。

「入れ物のほうが、中身を選ぶんですよ」

ふつう紅茶を入れたらこのカップ、コーヒーだったらこのカップと中身が入れ物を選ぶのだが。

実用性と風格。もしこの作家が新人であればきっとこれから大成するにちがいない。


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