ヴィオレッタとアルフレード
本屋さんで、椿姫(オペラ)のDVDを買ってきました。
本と合体しているモノであらすじやら登場人物やら曲の背景などいろんな情報があって、とても便利です。
DVD自体の指揮者や俳優(ソプラノなど)は超一流だし最近のオペラにありがちな奇抜な演出がなく安心して感情移入できます。
椿姫のあらすじは、
病弱なヴィオレッタは19世紀パリで貴族相手の高級娼婦。自ら主催するパーティーで名家の青年アルフレードと恋に落ちる。
華やかな社交界から離れ、アルフレードと一緒に郊外の田舎暮らしのヴィオレッタ。そこへ彼の父が訪れ、妹の結婚の妨げになるので息子と別れて欲しいと懇願する。本当に愛していたヴィオレッタは、彼のため、心にはない別れの置き手紙を残しパリへ戻る。それを知ったアルフレードは捨てられたと思い込み、恨みを晴らしにヴィオレッタを追いかける。
ヴィオレッタの友人邸宅でのパーティー。カードゲームで大金を手にしたアルフレードはヴィオレッタに財布を投げつけ侮辱するが、彼女の告白を聞き自責の念にとらわれる。
舞台は変わりヴィオレッタの部屋。一ヶ月後、病状が悪化しベットで療養中。財産も尽き、思いはアルフレードとの幸せな日々。外国へ行っていたアルフレードが帰ってきて2人はつかの間の夢に酔う。アルフレードの父は2人の仲を裂いたことを後悔し、仲を認める。しかしヴィオレッタはすでに瀕死の状態。ついにヴィオレッタはアルフレードの腕に抱かれたまま息絶える。
こんな感じです。病弱な娼婦が貴族の息子に見初められるが、娼婦という負い目を感じながら自ら幸せを諦める。なんて女性が好きそうなドラマティックなオペラなんでしょう。パーティーの場面の心がウキウキする音楽やヴィオレッタの心が揺れる音楽などとっても聴きやすいオペラです。
ただ、オペラ歌手はマイクを使わないので地声でコンサート会場に響きわたらせないといけません。そのためみんなふくよかな人がおおいのです。
このヴィオレッタはとっても歌唱に技術がいるそうでより太っていた方が綺麗な声になるみたいです。しかし今にも死にそうな病弱なヴィオレッタがまるまる太っていると感情移入はできないですが、今回のDVDのアンジェラ・ゲオルギューというソプラノ(主役の女性)はオペラ歌手にはめずらしく細身の身体でした。
感情移入した私が、ハンカチを片手に「ヴィオレッタ!」と嗚咽したのはいうまでもありません。
みなさんも椿姫を一度聞いてみたら?
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